井端が見る! ドラゴンズ2023 それでも1位に推す理由

井端が見る! ドラゴンズ2023 それでも1位に推す理由

※本インタビューは1月に実施したものです

いよいよプロ野球も開幕間近。2023シーズンのドラゴンズはどんな戦いを見せてくれるでしょうか。野球解説者の井端弘和さんに2023シーズンの展望を3回シリーズで占ってもらいます。最終回となる3回目のテーマは、ズバリ順位予想。2022シーズンの順位予想でもドラゴンズを1位に推した井端さん。もちろん2023シーズンも優勝を予想しています。この根拠とは? たっぷりと語ってもらいました。

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2022シーズンもドラの優勝を予想 その根拠はリーグ1の投手陣

「2023シーズンのドラゴンズの順位予想について、5位や6位など下位に予想している解説者の方が多いと思いますが、私は優勝すると予想しています。その理由は、質量ともにセリーグナンバーワンの投手陣がいるから。打線が2022シーズンと比べて1試合で1点でも多く取ってくれれば、普通に優勝できると思いますよ」

2023シーズンのドラゴンズの予想順位を聞かれて、井端さんはキッパリと答えてくれました。

この予想、実は2022シーズン前に立てたものと全く一緒です。

2021シーズンのドラゴンズはチーム防御率がリーグ1位だったのに対し、チーム打率はリーグ最下位で完全に投高打低のチームでした。特に総得点は、ランキング5位の阪神より136点も少ない405点。チームの課題がはっきりとしたシーズンでした。

その結果を受けて井端さんは、2022シーズンのドラゴンズは得点力さえつけば十分に優勝できる力があると考えたのです。しかし、2022シーズンのチーム打率は.247、総得点は414点。2021シーズンの成績とほぼ変わらない内容に終わりました。

そのため、2年続けて同じような予想となったわけです。

先取点を取ったらお祭りムードに ファンが作るドームの雰囲気が選手を後押し

では、予想通りドラゴンズが優勝するためには、どうすれば良いのでしょうか。井端さんはそのポイントを「いかに点を取るかにかかっています」と指摘。チーム打率.228、総得点419点と、リーグ最下位の打撃成績でありながらリーグ優勝した2011シーズンを例に出し、次のように話しました。

「野球は安打の数ではなく得点の多い少ないを競うゲームです。たくさんヒットを打っても得点が取れなければ意味はありません。打てない時でも、どうしたら点が取れるのかにもっとフォーカスすべきです。2011シーズンのドラゴンズはチャンスを作ったら得点に結びつけるのが上手なチームでした。終盤までに1点でもリードをしたら、岩瀬(仁紀)投手や浅尾(拓也)投手に繋いで何が何でも勝ちを拾って、勝ち星を積み上げていきました。その代わり、負ける時は意外とあっさり負けていたと思います。今のドラゴンズも当時と同じ。投手力があるのだから、とにかく相手より先に点を取り、その試合は絶対にものにするという野球をすれば自ずと結果はついてくると思います」

その上で井端さんはファンに対して、もっと球場を盛り上げてほしいと話します。

「昨シーズン、ビハインドの時は明らかに雰囲気が悪く『今日も勝てないかも』という空気が流れていました。選手も球場の雰囲気には敏感。チャンスで凡退した選手の顔に悲壮感が漂っているように見えました。ファンの皆さんにはどんよりとした空気ではなく、お祭りムードを作ってもらいたいですね。特に先取点を取った時などは、もっと盛り上げてくれればチームにも勢いが出ると思います」

唯一の懸念材料があるとすれば、それは二遊間。2022シーズンの開幕スタメンだった阿部寿樹選手と京田陽太選手が揃ってトレードでいなくなり、村松開人選手、田中幹也選手のルーキー2人が二遊間を組む可能性があることです。

「二遊間を誰と誰で組むのか、その2人をどの打順で使うのか…。二遊間のレギュラーの顔ぶれがいっぺんに変わることが、あまりにも未知のことなので、どうなるのか想像もつきませんが、二遊間さえうまくハマり、先行逃げ切りの野球ができれば、普通に優勝できると思います」

編集部注:村松選手、田中選手ともにオープン戦期間中に故障をして離脱。村松選手は5月上旬ごろ、田中選手は来シーズンからの復帰を目指してリハビリ中。

井端さんが言うと説得力があるから不思議。話を聞いていたら2023シーズンはいけそうな気がしてきました。ファンの皆さんの後押しも重要との話だったので、バンテリンドーム ナゴヤへ足を運び、勝利を信じて応援しましょう!

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