Nコンパスネット　第２回

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#西村栄子
2023.03.14

突然ですが、質問です。
「あなたは何歳まで生きますか？」

時々セミナーで質問をします。普通は自分の寿命を知っている方はいませんよね。
そして「この先絶対に癌になりません。絶対認知症になりません。怪我も手術も一生しません！」と言い切れる方もいません。
どれだけ健康に気を付けても、人生この先何があるか、誰にもわかりません。
わからないからこそ、生命保険や医療保険が売れるのだと思います。

日本の医療保険の加入率は93％と高く、世界第2位です。
世帯年間支払い平均37万円。生涯の支払いトータルが1,500万円を超える方も多く、家や車に並ぶ高額商品です。
しかし高額な割に、ご自身の保険に全く無頓着な方がいます。
受講生の中には今まで800万円も掛け捨てで支払った、複数加入していたが先進医療保証が0だった、など驚く内容の方もいました。
今これを読んでいるあなたは違いますよね？ビールや煙草の値上げには敏感なのに、携帯を格安スマホに変更したのに、更に高額な保険代には全く無頓着なんて。違いますよね？まさかねぇ？

さて、前回の宿題です。
「あなたの保険は入院何日目から保障されますか？」
いかがでしょう、しっかり答えられますか？

今は癌の治療でも日帰り手術が急速に増えています。入院費より通院の治療費が負担に感じられるケースも少なくありません。
しかし何十年も前に加入し、ほったらかしていた医療保険の中には「入院○日目から保険金支給」など、今ご自身が求めている内容に合わないものもあります。
医療保険の加入理由第1位は「医療費や入院費のため」ですが、適用されなかったら元も子もないですよね。

私のセミナーで1番多い質問が「保険について」なのは前回お伝えしましたが、現在加入している保険に数百円のオプションを加えるだけで十分なケースも非常に多いです。

家族の形が変われば、必要な保障も変わります。
認知症保険は出始めの頃よりかなり種類が増え、毎月の保険料が以前と比較し低額な商品も出てきました。
認知症保険の加入率は新しい商品の割に6.6％と高く、現代の少子高齢化の問題や社会保障の不安が感じられます。
自宅で家族を介護する場合、介護費は月平均5万円、年間60万円ですが、この中に付き添いの交通費やオムツ代などは含まれません。年金生活には大きな負担になりますね。

今回のコラムを読んでドキッとした方、今が見直しのチャンスかも知れません。
まずは信頼できる専門家に相談してみてください。
ポイントは無駄な支払いがないかチェックすること。1箇所ではなく、いくつか相談してみること。ご家族がいる場合は、ご家族と一緒に考えることです。