
脱力模型鉄道倶楽部 第2回
脱力模型鉄道倶楽部の山田と申します。前回は「65の手習い」で鉄道模型の面白さに目覚めたという稲見さんのお話しでしたが、その面白さを吹き込んだ責任者は私かもしれません(笑)。
私は、稲見さんのお話しにも出てきたジオラマ製作講座を、名鉄カルチャースクールで7年間持たせていただきました。私自身の鉄道模型歴としては、小1だった1964(昭和39)年に叔父から譲り受けたOゲージ(縮尺1/43)が出発点となり、16番ゲージ(1/80)を経て現在のNゲージに至り、鉄道模型趣味歴だけは60年近いことに自分でも驚きを感じます。
↑私の鉄道趣味の原点、名鉄瀬戸線の風景を模したジオラマ。
さて、かつて鉄道模型はハードルが高く、それなりの知識やテクニックが必要というイメージの付きまとう趣味で、「いかにリアルであるか」に重点が置かれていたきらいがありました。私自身は相も変わらず「リアル」へのこだわりは捨てきれないところがあるのですが、一方では、鉄道模型はその人それぞれの楽しみ方でよいという考えですので、講座では、鉄道模型の基本はお知らせしていくけれども、作品をどうまとめるかは個人の自由という考えで進めてきました。
↑私の好きな近鉄湯の山温泉駅をギュッと恐縮してアレンジした「なんちゃって湯の山温泉駅」を自作。厚紙やプラ板を素材に、実景写真を貼り付けるなどして構成。
では「豊かな発想」とは例えばどんなことをいうのでしょうか。先日、仲間との模型運転会で、私は、駅ジオラマと、もう一つ車庫ジオラマ(いずれも1.2mの直線)を持ち込み、そのジオラマ2基両端を半円の曲線線路でつないで、長円形のエンドレス運転を予定していました。しかし、両端の曲線線路が浮いた状態となるため、厚紙を切り抜いて簡易な橋脚でも作るか、と準備を始めたところ、メンバーのA氏が一言。「橋脚代わりに紙コップ伏せたらいいじゃん」。そこで、手元の紙コップを試しに線路下に置いてみると、あら、悪くないね、ってことで、8つの橋脚はあっという間に完成です。少々太めではあるものの、説明するまで紙コップとは気づかない来場者が多かったというほど、紙コップは橋脚の役割を立派に果たしました。「鉄道模型=リアル追求」だけがベストではなく、豊かな発想があればまた違った楽しみ方ができるものだということを実感する出来事でした。
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活動概要
大人の趣味として静かな人気のある「鉄道模型」。鉄道模型には、好きな車輛の模型を眺めて幸せな人もいれば、自分の好きな鉄道風景をジオラマで形にすることが楽しみな人もいます。この倶楽部では、鉄道模型の初心者からベテランまで、鉄道模型をどのように楽しむかも自由です。掲示板での情報交換や OFF 会(鉄道模型運転会や模型製作講座など)によって、新たな刺激と趣味を通じた楽しい交流を創出していきたいと考えています。
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