脱力模型鉄道倶楽部 第4回

脱力模型鉄道倶楽部 第4回

 脱力模型鉄道倶楽部の山田と申します。
前回は「鉄道模型=リアル追求、だけではない」という趣旨のお話をしましたが、これは私の鉄道模型に対する基本的な考え方といえます。
しかし、自分が子どもの頃、電車の模型にワクワクしたのはやはり、そのリアルさ。
小学生の頃によく訪れた名古屋市科学館に展示された地下鉄の模型は、通常目にする鉄道模型よりかなり縮尺が大きく趣味的な鉄道模型とは異なりますが、車体外観だけでなく車内まで細かく再現されたリアルさに私の目は釘付けでした。
今もその当時のときめきを忘れずにいるということは、やはり「リアルな鉄道模型」への憧れを持ち続けているのだろうと思います。

 

 さて、鉄道模型には大小さまざまなスケールがありますが、日本国内での現在の主流は1/150(新幹線など一部は1/160)の「Nゲージ」で、私や稲見さんの採用している規格もNゲージで共通しています。
国産Nゲージの歴史も半世紀を超え、多種多彩な車両の製品化と同時に精密化も進んできました。しかも、その車両をさらにリアル化するためのパーツも豊富に出回り、鉄道模型雑誌には素晴らしいディテールの作例も見られます。
大好きな車輛のディテールアップはなかなか楽しいのですが、車体幅2㎝の車両に手を入れるのは少し骨の折れることでもあります。

 

 Nゲージは、かつて全盛の「HOゲージ」(1/87。日本型では慣例的に1/80)では運転にもスペースを必要とするため、車両だけが主役ではなく情景作りも含めて楽しむためのスケールとして登場し、特に住宅事情の厳しい我が国ではHOゲージに代わる鉄道模型の主流を占めるに至ったという経緯があります。
また、Nゲージでは車両とともに情景材料も豊富に商品化されているため自分好みの鉄道情景や沿線風景の再現が可能な点が魅力となっており、車両のディテール中心に楽しみたいファン向けの性格が強いHOゲージとは少し性格が異なっています。

 

 Nゲージを楽しむ私にとっての「リアル」とは?と問われれば、それは、車両だけの精密化を意味するのではなく、「舞台(自分が作り込む情景)と演者(車両。既製品で十分にリアル)のバランスで出来上がる優れたドラマのようなもの」というのが答えだと思っています。

 

 

私が電車前面下部のディテールアップ工作をした例

 

フィギュアの配置で会話が聞こえるような駅の空気感を

 

江ノ電風のジオラマを海辺に持ち出せばこのとおり

 

 今回のコラムも楽しんでいただけましたか。
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過去の記事はこちらからご覧ください

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第11回

 

曽我 浩幸

サークル名

脱力模型鉄道倶楽部

サークル⻑名

稲見 眞一

URL

稲見眞一 ブログ「稲見駅長の鉄道だよ人生は!!」
山田司 Instagram

活動概要

大人の趣味として静かな人気のある「鉄道模型」。鉄道模型には、好きな車輛の模型を眺めて幸せな人もいれば、自分の好きな鉄道風景をジオラマで形にすることが楽しみな人もいます。この倶楽部では、鉄道模型の初心者からベテランまで、鉄道模型をどのように楽しむかも自由です。掲示板での情報交換や OFF 会(鉄道模型運転会や模型製作講座など)によって、新たな刺激と趣味を通じた楽しい交流を創出していきたいと考えています。

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